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油彩も織りも迫力です

  • kaorikotonoha
  • 2023年8月17日
  • 読了時間: 2分

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ピカソの『ゲルニカ』の数奇な歴史を題材にした小説。

読むきっかけは、群馬県立近代美術館で期間限定で展示されている

『ゲルニカ』の原寸大のタペストリーの話しを聞いたことでした。

ピカソが自ら織り作家に依頼して制作されたタペストリーは世界に3作品あり、

その1作品が群馬県立近代美術館が所蔵しているとのこと。

どの様な経緯でその美術館に収まったのかは定かではありませんが、

作品の劣化を防ぐためにも常設はしていないため、次に展示されるのは?

真筆の『ゲルニカ』をマドリッドに観に行くよりも、群馬に行く方がはるかに近い。

先日行ってきました。

学生卒業旅行で寄ったマドリッドで観た『ゲルニカ』を反芻して向き合ったタペストリーは

間近に寄って観なければ織りだと分からないほどで、色も原画を見事に再現しています。

ピカソが何度もダメ出しをして仕立てあがった作品です。

すごい迫力!

小説は『ゲルニカ』を描くきっかけとなったスペイン内戦の時代1930年代と、

日本人ピカソ研究者が軸となる2003年を並列し2つの時代を行き来しながら

『ゲルニカ』がいかに世界に影響を与えたのかを綴ったフィクション。

ちなみに ピカソは織り作家に27点もの自身の作品を織りにすることを依頼したそう。

織り作家の名前は ジャクリーヌ・ド・ラ・ボーム=デュルバック



 
 
 

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